2017年3月30日木曜日

深夜が近づくコーヒー店にて向き合ったそのひとから訊いた言葉に『貴き(とうとき)もの』を感じずにいられず、わたしは少なからずドキリとした。その日は暦の上でもっとも特別な日で、実態としては、人生でおそらく、一番、特別な日だった。日付を超えた瞬間共に聞いた時報、その音が妙にくすぐったく、夢の終わりを飾るにふさわしい音階だったと思う。わたしたちは扉から入ってきて出ていく、どこかの国の物語のようだった。現実と非現実の合間のような。

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