2017年3月30日木曜日

深夜が近づくコーヒー店にて向き合ったそのひとから訊いた言葉に『貴き(とうとき)もの』を感じずにいられず、わたしは少なからずドキリとした。その日は暦の上でもっとも特別な日で、実態としては、人生でおそらく、一番、特別な日だった。日付を超えた瞬間共に聞いた時報、その音が妙にくすぐったく、夢の終わりを飾るにふさわしい音階だったと思う。わたしたちは扉から入ってきて出ていく、どこかの国の物語のようだった。現実と非現実の合間のような。

2017年3月23日木曜日

想う

爪を切って整えて明日に備える。なにを着ていくかはまだ決めていない。午後から美容院も予約したし準備はオーケー、ほんとうの夜を迎える頃には市内にはいないと思う。たましいが求める場所へ。

2017年3月11日土曜日

無題

今日、語られることは個人的なことであると善いなと思う。公である限り、世界は果てにある。お風呂に入りながら、文庫を50ページ進める。お風呂から上がって、『騎士団長殺し 第2部』を進める。ショパンの『チェロソナタ ト短調』を聴きながら。静かな夜。

2017年3月9日木曜日

ありがとうの日

京都で暮らしはじめて半年が過ぎてゆきました。それまで熱を帯びていた、あらゆることが日を追うごとに沈静化してゆき、物理的に遠くなったものをあらためてひとつひとつ確認してゆきました。それはつまり精神的にも同様に遠くなってゆくのでした。あたらしい出会いに恵まれました。今はそのことにこころから感謝をして日々を生きることをまっとうしています。当初、京都在住に関して「期間限定」とおそらく多くのひとにそう伝えていましたが、あたらしい出会いによって生かされていることで、まだしばらくはこの土地、エリアにて日々を過ごしてゆこうとすこし前に決めました。ともあれ半年が経過したことをここにお伝えいたします。

2017年3月3日金曜日

通過

雪どけ、春の足音、うららかな3月のはじまり、はじまり…という風情さとは裏腹に、目の前のたて続く事象の"雪どけ"にあっという間にペースを乱されて、ただいまわたしは雪の中。埋れている。寒い。寒いよー、誰か助けてー。わがままである。人生の後半はマイペースをつらぬくと決めたのは、あくまで自分自身にのみ通達したことなので、まわりの人々はそんなの知ったこっちゃないのである。電話もメールも本来苦手である。でも今時代はそんなの知ったこっちゃないのである。2017年3月を通過中。そんな時代だったのかと、こころの中のわたしがつぶやく。